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鉄血のアイン、2期のジュリエッタ、JGの佐久間中尉、とうらぶを愛する個人の趣味サイトです☆女性向けです!総受けです!・・・苦手な方はバック推奨。

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【がんばれ!ペットシッター佐久間さん~プチ番外編~】

波多野の口調も難しい・・・公式の波多野の紹介文を読み直したら“愛嬌がある”とあったのですが、愛嬌=明るくニコニコ笑顔イメージの波多野が思い浮かばない・・・;


【がんばれ!ペットシッター佐久間さん~プチ番外編~】

「・・・・・・はぁ」
「・・・さっきから煩いし、鬱陶しいんだけど?」
何度も目の前で溜め息をつかれ、面倒だと無視していた波多野だが、授業の合間全てに繰り返す甘利のしつこさに渋々口を開いた。
「波多野・・・ここは優しく“どうしたの?”と心配するところじゃないのか?」
「は?」
甘利の理解不能な発言に、波多野が眉を顰める。
「お前の設定は“愛嬌がある”だろ?」
「・・・・・・」
「痛たたたた!・・・俺が悪かったから、無言で利き腕を捻り上げるのは止めてくれっ」
「・・・で、そんな下らない事が言いたくて、わざわざ俺の前の席に座ったのか?」
本日の訓練は全て座学だった。
教室の座席順などは特に決まっている訳ではなく、先に来た者から自由に空いた席に着くのだ。
適当に座っていた波多野の真ん前の席に、後からきた甘利が座った。
正直なところ、邪魔なのだ。何が・・・とは言わないが。
「・・・いや、ここからだと良く見えるからな」
捻り上げられた手をわざとらしく擦りながら、前方に視線を移す甘利。
視線の先には、真っ黒なくせ毛が特徴的で一目で分かる、佐久間の後ろ姿があった。
いつも後ろの席から授業を査察している佐久間だが、どうやらすで席が埋まっていたようで、珍しく一番前に座っていた。
「あぁ・・・触れたい・・・」
甘利のうっとりとした囁き声に素早く反応した三好が、「手を出したら許しませんよ?」なんて冷たい微笑みを甘利に向ける。
佐久間の真後ろの席にいて、甘利から結構離れているのだが・・・セコム三好恐るべし。
甘利の体を盾にしながら、波多野は再び、佐久間の真っ黒なくせ毛を見つめた。

朝食後、食堂でのんびりと時間を潰していた波多野は、入って来た佐久間に気付くと、目を閉じて寝た振りを決め込む。
「おはよう佐久間さん、コーヒーどうぞ」
「おはよう・・・ああ、悪いな」
コーヒーの良い香りと、甘利の声。それに続く佐久間の声。
(・・・あーあ、また素直に飲んじゃってるし)
と、音だけで察した波多野は、食堂の扉を開ける三好の気配に気が付いた。
(これは、朝から修羅場かな~?)
なんて、のんびり考えながら片目を開けると・・・。
食堂の入口で立ち止まったままの三好が、佐久間を凝視している。
更に、詳細に言うと佐久間の黒いくせ毛の上に生えた、フサフサの黒い犬耳を・・・。
「おはよう三好・・・?」
当の本人はそれに気付いていないようで、固まった三好を不思議そうに見ている。
この原因を作ったであろう甘利の様子を窺うと、佐久間の方を見ながら恍惚の表情を浮かべていた。
(触れてみたいなー・・・)
なんてこっそり思いながら見ていると、無言で佐久間に歩み寄った三好が、フサフサの犬耳に触れる。
「何だ・・・?」
状況が把握できず戸惑う佐久間。
撫でる指先に敏感に反応した犬耳が、ピクピクと動いている。
(・・・やっぱり作り物じゃなくて、本物なんだな)
存分に手触りを堪能して手を離した三好は、犬耳にフッと息を吹き掛けた。
ビクッと体を震わせた佐久間が立ち上がると、反動で椅子がガタリと倒れた。
「・・・何だこれは!?」
三好から撫でられていた頭を隠そうとして、両手を頭上に伸ばした佐久間は、自分の頭の上の異変にようやく気が付いた。
しかし、異変がそこだけではない事に気付いた波多野は、我慢が出来ず佐久間に無音で歩み寄ると、佐久間のズボンの尻側をグイッと引っ張った。
「うわッ!?」
勢い良くズボンから飛び出したのは、フサフサの黒い尻尾。

「また貴様の仕業か甘利ッ!?」
「ご明察!」
甘利に詰め寄る佐久間と、あっさり白状する甘利。
「佐久間さんのフサフサの髪を見てると、俺のモフリスト魂がこうムラムラと・・・!う~ん、極上の手触り!」
「勝手に触るなッ!!」
佐久間の隙をついて、髪と耳と尻尾を撫で回す甘利。
「まぁまぁ、ちゃんと薬の量を調整して自重したんだぜ?これなら生活に支障は無いし、効果も1日だけだ」
「ふざけるな!今すぐ元に戻せ!」
怒る佐久間だが、自力で甘利の腕の中から逃れる事ができない。
三好が珍しく黙っているのは、甘利の功績を今回だけは認めているからだろう。
気配を殺して甘利の背後に忍び寄った波多野は、不埒な腕を捻り上げると、そのまま投げ飛ばした。
パンパンと両手を払うと、波多野が佐久間に向き直った。
「変態は駆逐したんで、俺にも少し撫でさせてもらっていい?」
波多野の男前ぶりに呆気にとられた佐久間が、コクコクと頷き返した。

「・・・確かに、いい触り心地かも」
「俺の髪がか?」
犬耳や尻尾ではなく、佐久間の髪を撫でる波多野。
「硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい」
「・・・くせ毛なだけだぞ?」
「俺は見ての通り猫っ毛で、量も少なく見えるし、(変装の時)髪を上げるのにも整髪剤をたくさん使うから・・・佐久間さんみたいな男らしい髪が羨ましいよ」
「そんな事を言われたのは初めてだが・・・悪い気はしないな」
佐久間としては伸ばす事を前提に考えた場合、波多野や実井のようなサラサラとした髪を羨ましく思っていたので、逆に褒められて嬉しく思う。
「・・・なんて冗談だけど・・・本気にしちゃった?」
「・・・波多野~~!!」
また騙されたのかと、顔を赤く染めて怒る佐久間。
「佐久間さんは、もっと警戒心を持った方がいいよ!」
小生意気に言い放ちながらニヤニヤ笑いを浮かべた波多野は、佐久間を残して食堂を後にした。
騙されやすい佐久間を心配して発した警告なのだが、波多野の本意は相手に伝わりにくい。
・・・もっとも、わざとそうしているのだが。
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