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鉄血のアイン、2期のジュリエッタ、JGの佐久間中尉、とうらぶを愛する個人の趣味サイトです☆女性向けです!総受けです!・・・苦手な方はバック推奨。

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※原作&Dの魔王ネタバレ注意 みよさく現パロ

ジョカゲカフェのコースター11種類コンプしました♪
ツイッター上で募集したところ、すぐに交換して下さる方が見つかりました!みよぴっぴは人気ですねv
今までヤフオクオンリーだったので、不手際が無いか心配だったけど、互いの手元に無事届いて良かった!

◎原作を読んで、アニメの改変とか気になる事もあるけど、アニメ最終回は・・・

佐久間さん&小田切が一緒に戦地に送られるっていうのでお願いしたいです。そして、互いの事を守りながら、生きて還って!!

11話の“柩”は・・・辛いし、悲しいけど、カッコイイし、綺麗だとも思うんですよね。
そして、“綺麗”が一番似合うのは、三好だと思ってます。
そんなわけで、↓こんな話が生まれました。書くとは思っていなかった学パロです。書きたかったのは1シーンだけなので、短いし続きません。
(※原作とか、D魔とか色々混じってます)


【白雪姫】

平成28年 春

新しい赴任先である中学校への道を歩いていた佐久間は、満開の桜並木に思わず足を止めた。
見上げた視線の先に、舞い散るピンクの花びらと、咲き誇る桜が、快晴の空に映えて、とても美しい。

「・・・・・・っ」

ありふれたその光景に、奇妙な近視感を覚える。


杖をついた背の高い男が自分の前を歩いている。
その男から何かを言われて、「自分はあくまで軍人です」と自分によく似た声が返した。

(・・・まただ・・・)

この近視感は初めてではない。
更には、時折夢にまで現われる事がある。

紫煙燻ぶる部屋の中で、ポーカーに興じている。
大敗した後、それはポーカーではないと種明かしされて、「卑怯だ!」と怒りに震える声。
それを嘲笑う男にしては赤い唇・・・しかしその男の顔は見えない。

やけにリアリティのあるそれは、まるで―――

(いかん。今はこんな事を考えている場合じゃない・・・)

頭を振って、浮かんだ思考の波を追い払う。
佐久間が視線を正面へと戻すと、自分の方を見つめて笑う、男にしては赤い唇をした少年が立っていた。

「新しく赴任された先生ですか?僕も今から学校に行くので、案内しますよ」

赤い唇の端を上げ、少年がにこりと微笑んだ。



コンコンコン。

少年に案内された“校長室”とプレートの掛かった扉をノックする。

「赴任して参りました、佐久間です」

「・・・入れ」

「失礼します」

低く落ち着いた声に促され、入室した佐久間の視界に映ったのは、窓際に佇む黒い人影。
逆光で顔は見えないが、すらりとした体に、片手に杖を持っている。

(・・・この光景を俺は知っている・・・?)

いつもの近視感とは比べようのないほどの、強烈なインパクト。

「・・・・・・結城中佐?」

振り向いた顔を見た佐久間は、無意識にその名を呟いた。

「馬鹿か貴様」

その声と、無表情ではないその顔に、佐久間の中にあったパズルのピースがカチリとはまった。

「このご時勢にそんな呼び方をするな。今は、結城校長と呼べ」

一気に押し寄せる“前世”の記憶の大波に、頭を押さえて、顔をしかめる佐久間の事など気にもせず、結城は楽し気に口の端を歪めた。

「・・・では、結城校長。今の様な嘲笑いではなく、先程のような顔をして下さい。俺を送り出してくれた“あの時”のような顔を」

「フン、約束も守れんヤツが調子にのるな」

(そうだ・・・“あの時”俺は結城中佐から“生きて還れよ”と言われていたのに、赴いた戦地で・・・俺の命は散ったのだ)

「・・・それでは、このご時勢なのに、俺を呼び寄せて、わざわざ俺の記憶を思い出させた理由を教えて下さい」

(あの時の俺に悔いはなかったが、死んだ時の事を思い出すのはあまりいい気分ではないな・・・)

「貴様には、この春から2年D組の担任をしてもらう。特殊なクラスでな、生徒数は8人のみだ」

「まさか・・・」

“8人”と聞いて、佐久間の頭にすぐに浮かぶ姿があった。
なにせ、先程その中でも一番印象の強い“三好”にそうと知らずに、会っていたのだから。

「そうだ、貴様の知っている8人で間違いない。8人ともあの頃の記憶を有している。
この平和になった日本で、その能力を持て余しているようでな・・・よく問題を起こすのだ」

「・・・なぜ俺なんですか!?記憶があるなら、俺がアイツ等に教えられる事なんて何も・・・」

「他に記憶を有しているのが俺とお前だけだ。したがって適任は貴様しかいないという事になる。
義務教育課程の授業は通常通りで構わん。敢えて言うなら“生きる意味”を卒業までに教えてやれ」

「・・・・・・」

卒業までという言葉に、少なくとも2年間、彼等との係わりを余儀なくされた。
思い出したばかりの記憶だけでも頭が痛いのに、佐久間の肩に負担が重くのし掛かる。

「・・・交換条件として、あの頃の事を教えてやってもいい。貴様の知りたいと思う事はなんだ?」





―――季節は秋。

佐久間が2年D組の担任になって、すでに半年近くが過ぎた。
最初は戸惑いや、迷いがあったし、彼等から揶揄われる事は日常茶飯事ではあるが、何だかんだと上手くいっている方だとは思う。
それが、三好から彼等への働きかけが大きかったのだと、小田切から聞いた時は少し意外だったが。

(・・・まぁ、こうやって学級委員として教壇の前に立っているところを見ていれば、それも納得か?)

今は、文化祭に向けて、何をするかを学級委員の三好が主体となって、クラス内で話し合いが行われていた。

「・・・・・・」

文化祭は生徒達がメインだ。なので、担任の佐久間は、彼等が話し合うのを横で見守っているだけだ。
・・・たとえ文化祭でやる事が演劇に決まり、尚且つそれが“白雪姫”という、彼等のイメージからとても掛け離れていたとしても、口出しをする事ではない。

「それじゃ、佐久間先生には王子役をお願いしましょうか」

「俺が?」

口出ししないと言ったが、こんな無茶ぶりをされない場合は、だ。

「僕は白雪姫役です。他の7人は小人役を。このクラスは8人しかいませんからね、それで王子役を佐久間先生にお願いしたいんです。ああ、継母役は結城校長にお願いしますので安心して下さい」

「・・・ぶふぅ!!?」

最後の言葉に、変な想像をしてしまった佐久間が思いっきりむせた。
拒否したいと思うのに、そのまま咳き込んでしまい、言葉らしい言葉が発せられない。

「では、これで決まりですね」

三好がニヤリと笑い、他の7人も頷いたので、佐久間の反論する余地はすでに無かった。


「やるからには完璧を」

三好のその宣言通り、文化祭の一ヶ月前から放課後は練習や準備にあてられた。
会議などの用事が無い限り、佐久間もそれに参加する。
なんせ、彼等が演じるのだ。前世で鍛えた卓越した変装スキルと、演技力を持っている彼等は一回目の練習から完璧に役をこなした。
福本なんて、佐久間よりも背が高く、普段はとりわけぼんやりとしているのに、小人役を演じた途端、どこから見ても可愛い小人にしか見えなくなるのだ。

(俺だけが浮いている・・・)

当然の事ではあるが、自分が足を引っ張る訳にはいかないと、真面目な佐久間は真剣に取り組んだ。
結城校長は、本番のみの参加だが、あの魔王が無様な姿をさらすはずがない。

「衣装や、道具類はこちらで用意しますので、佐久間先生は三好と練習していて下さい」

にっこりと、実井に微笑まれた。

白雪姫における王子の役割といえば、毒リンゴを食べて死んでしまった白雪姫を、キスで目覚めさせる事だ。
佐久間の練習に付き合っている三好は、床に横たわりしっかりと目を閉じている。

「・・・・・・」

「・・・フリで構わないのに、なぜそんなに緊張するんですか?初めてではないのでしょう?」

一向に動かない佐久間に焦れた三好が目を開けて、佐久間を見つめた。

「・・・・・・初めてだったら、おかしいか?」

頬を真っ赤に染めて、拗ねた表情を浮かべる佐久間を見て、三好は咄嗟に鼻を押さえた。鼻血を出すなんて間抜けな事を防ぐために。

「いいえ、僕が手取り足取り教えてあげますよ」

三好の赤い唇の端が、嬉しそうに上がった。



―――文化祭当日。

メイク、衣装、道具類、演技力、その全てが卓越している2年D組の『白雪姫』
本物の舞台さながらのそれに、観客は瞬きも忘れて、見入っている。

もうすぐ佐久間の出番がくる。
三好直々に指導してもらってきたのだ、今の佐久間に緊張はなく、微かな高揚感があるだけだ。


「・・・姫よ、なぜ貴方は死んでしまったのですか?」

柩の中に横たわる、まるで眠っているかのような、安らかで美しいその顔に手を伸ばす。

ポタリ。

抱き抱えられた姫の白い頬に、温かな水滴が落ちた。
王子の流した切なげな涙が、観客たちを魅了する。
だが、それは演技ではなく、あの頃の三好を重ねて思い浮かべた佐久間から溢れ出た涙だった。
王子、いや佐久間は三好の赤い唇に口付けた。

(・・・これで、本当に目を覚ましてくれるなら・・・)

そんな想いを託しながら。



「結城校長から聞いたんですね。・・・・・・あの頃の僕の死因を」

三好の問いに、佐久間がコクリと頷き返した。
佐久間の頬を伝う涙は舞台が終わった今も、流れ続けている。

姫が目覚めた後も流れ続けるその涙に、観客たちは喜びからくるものだと思っただろうが、演技どころではなくなった佐久間の、悲しみの涙だ。

「佐久間先生・・・いえ、佐久間さん。僕は生きていますし、こうして貴方のそばにいますよ」

三好は、佐久間の背に腕を回し、自分の体温が伝わるように、佐久間の体をしっかりと抱きしめた。


「・・・貴様ら、とらわれるなとはもう言わんが、校内では程々にしておけ」

すれ違い様、結城が静かな声で二人に告げた。
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