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鉄血のアイン、2期のジュリエッタ、JGの佐久間中尉、とうらぶを愛する個人の趣味サイトです☆女性向けです!総受けです!・・・苦手な方はバック推奨。

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佐久間さん女体化注意

また唐突に佐久間さん女体化。今回は先天的の方で、年齢操作も有り。
口調が男っぽいのは、お家事情に反発している為という事で・・・。


【スパイの休日】

任務を終え、大東亞文化協會への帰り道を歩いていた三好は、目の前を過ぎった葉っぱを見て足を止めた。
風が強い日でもないのにと、青々とした葉っぱを見て不思議に思い上を向くと、新緑色のワンピースを翻しながら、少女がふってきた。

「!?」

「うわぁぁぁ!そこの人、危ないからどいてくれっ!」

突然の事に、さすがの三好も少々驚いたが、落ちてくる速度と場所を瞬時に把握すると、両手を広げてその体を難なく受け止める。

三好の腕の中で、不思議そうにパチパチと大きな黒い目を瞬かせる少女。

「大丈夫ですか、お嬢さん?」

少女を安心させるように、三好はにこりと人好きのする笑顔を浮かべた。
大抵の女性はその笑顔にのぼせ頬を染めるのだが、三好の顔を見て我に返った少女は、たちまち真っ青な顔をする。

「私のせいで申し訳ない!」

謝罪の言葉を述べながら、清潔そうな真っ白なハンカチを取り出した少女は、三好の頬にそっと当てた。

「・・・貴方を傷付けてしまった」

少女の少し太めの眉が、八の字に垂れ下がっている。
白いハンカチが、微かに赤い血で汚れていた。
どうやら、少女と共にふってきた木の枝で、頬を少しばかり切ってしまったようだ。

「この程度の掠り傷など、気にしなくても平気ですよ。それよりハンカチが汚れてしまいますよ」

滑らかな肌触りに、そのハンカチがかなりの高級品だとわかる。

「こんなのは洗えば問題無い。それより、腕は大丈夫か?かなりの衝撃だったし、重かっただろう?」

自分の事よりも、あくまで三好の心配をする少女。
憂いを帯びた表情には、打算的なものなど一切無く、ただただ三好の身を案じている。
そんな少女の様子に、三好の顔に、自然な笑みが浮かぶ。

「貴女は重くありませんよ。まるで小鳥、いえ僕の腕の中に天使が舞い降りたのかと思いました」

少女を笑わせようと、茶目っ気たっぷりにウインクをする三好。

「そういう冗談はあまり好きじゃない・・・だが、大丈夫なら良かった・・・助けてくれて、ありがとう!」

三好の軽口に少しだけ眉根を寄せた少女だったが、ほっと息を吐くと、すぐに満面の笑顔でお礼を伝えた。
純真無垢なその笑顔に、三好は目を見張った・・・本当に天使と出会ったようだと。


「お嬢様ーっ!!」

後方から届いた声と、複数の人の気配に、少女の体が強張った。

「すぐにここを離れないと・・・すまないが、下ろしてくれ」

三好の腕の中で身じろぎしながら、上目遣いで三好を真剣に見つめる少女。

「・・・ですが、このまま下ろすと足を怪我してしまいますよ」

三好に促されて、自分の足元へと視線を向けた少女は、素足だった事を思い出して小さく声を漏らした。

「なので、ここは僕に任せて下さい。追いかけっこも、かくれんぼも得意ですから」

三好は赤い唇の端を楽しげに歪めながら、少女を腕の中に抱いたまま、声が聞こえた方とは逆に向かって駆け出した。




「ここまでくれば、大丈夫でしょう」

「凄いな・・・あれだけ走ったのに、息も乱れてないし、汗もかいてないなんて・・・」

しかも、自分という荷物を抱いたままで・・・笑顔を崩さない三好に、少女が驚きと尊敬の眼差しを向ける。
少女の驚きはもっともだが、D機関の過酷な訓練に比ぶべくもなく、この程度の事は三好にとって容易である。

「・・・・・・もしかして、貴方は・・・・・・役者なのか?」

少女の真剣な眼差しがおかしくて、ぷっとふき出す三好。

「面白い推測ですが、残念ながら、僕はしがない貿易会社の社員ですよ。体を鍛えるのが趣味なんです。だから、いい運動になりました」

「そうなのか?綺麗な顔をしているし、ぴったりだと思ったんだが」

三好の言葉をそのまま信じた少女が、クスクスと楽しそうに笑う。
少女の笑顔に、三好は眩しげに目を細めた。


「・・・このままでは目立ちますね。先に靴を買いに行きましょうか」

人を隠すなら、人の中・・・と、人通りの多い場所へと逃げてきたのだが、少女を抱き抱えたままというのは、人目を引く。
それが、美青年と美少女の組み合わせならば、尚更だ。

「だが、持ち合わせが無いんだ・・・」

「今日の記念に、僕がプレゼントしますよ」

「・・・しかし、私は貴方に与えられてばかりで、返せるものが何もない」

悲しげに顔を伏せる少女。

「いいえ、貴女と過ごせる時間が僕にはとても貴重なんです。後ほど、お茶に付き合っていただけますか?」

茶化すのではなく、紳士的な態度で三好が告げる。
今日出会ったばかりの優しい青年に、また気をつかわせてしまったのだと思いながら、少女はしずしずと頷いた。


靴屋を訪れた三好は、店主ではなく自ら選んだ低めのヒールを数点並べ、椅子に座らせた少女に「失礼」と声を掛けてから、恭しく足を手に取り、ヒールをはかせる。

「気に入った物は有りますか?」

「・・・その黒いヒールをお願いしたい」

三好の予想通り、少女は一番シンプルな黒一色のヒールを選んだ。


足に馴染むヒールで地面の感触を楽しみながら、嬉しそうに微笑んだ少女が「ありがとう」と感謝の気持ちを三好に伝える。
それだけの事だというのに、三好は自分の心が深く満たされるのを感じた。

「お嬢さん、お手を拝借してもよろしいですか?」

「エスコートをお願いする」

三好が手のひらを差し出すと、少女はその上に手を置き返した。
少女の白く細い指に、自らの指と絡めると、約束通り喫茶店へと向かって三好は歩き出した。




「・・・そういえば、自己紹介がまだでしたね。僕は、三好といいます。よければ、貴女の名前を教えていただけませんか?」

ティーカップから口を離した三好は、さり気なく少女の名前を尋ねた。

「私は佐久間と申します」

世話になった相手に、自分の名前を伝えないというのは佐久間の礼儀に反する為、名前を告げながら、頭を下げる。
“佐久間”という名に、三好は華族の中でも、古い歴史を誇る侯爵家を思い浮かべた。

「佐久間さん、僕は可能な限り貴女の力になりたいと思っています。“家出”の事情もお聞きしたいのですが・・・」

「・・・なぜ家出だと・・・いえ、あの状況で気付かないわけがないか・・・。
私は今年で16歳になる。なので、以前からの憧れだった海外留学をしたいと父に伝えたんだ。
しかし、父は猛反対し・・・いきなり婚約の話を持ち出した。
私の制止など聞いてもらえず、あれよあれよ話が進み・・・今日が婚礼の日だったが、思わず逃げ出してしまった。
うちはともかく、先方には迷惑を掛けて申し訳なかったが・・・」

まだ留学自体が珍しく、世界大戦の火種もくすぶる中、ましてや女性で、更に侯爵家の大事な御息女ともなると、その反対は容易に想像がつく。
佐久間の大きな瞳に宿る強い意志と、一般的とはおよそ言い難い考えと行動力に、三好はより強く惹かれた。

「・・・相手の事を知っている範囲で構いませんので、教えていただけますか?」

「確か・・・帝国陸軍の中佐で、結城さんという名の・・・私とは20歳以上年の離れた方だったな」

「え・・・?」

佐久間の口から発せられた名前に、三好は目を見開くと、自分の整えられた前髪をくしゃりと握りしめた。

「・・・・・・あの、三好さん?」

顔を伏せた三好を心配して、佐久間が声を掛ける。

「・・・いえ、“たまたま”僕の上司と同じ名前だったので少し驚きました。
安心して下さい佐久間さん。僕が必ず貴女の力になります」

内に情熱を秘めた瞳で、三好は真っ直ぐに佐久間を見つめた。
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