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鉄血のアイン、2期のジュリエッタ、JGの佐久間中尉、とうらぶを愛する個人の趣味サイトです☆女性向けです!総受けです!・・・苦手な方はバック推奨。

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ふくさく(※佐久間さん女体化)

“blでもにょた佐久間さんでもどっちでも大丈夫だけど、現パロふくさくは脱サラして二人で小料理屋営んでくれ
寡黙な料理担当の福本と元気いっぱいの接客担当佐久間さん
料理美味くて雰囲気良しのいい店だぞ!
ただし佐久間さんにセクハラやら口説くやらの行為をすると旦那が包丁投げてくるぞ”

※ツイッターでのある御方の上記発言を元に、にょた佐久間さんで、ふくさく妄想vvv


【幸せの味】

暖簾をくぐると、「いらっしゃいませ!」と明るく気持のいい声と笑顔に出迎えられる。
「お久しぶりです、佐久間さん」
自らも笑みを浮かべた三好が、接客に励んでいた佐久間に声をかけた。
「三好!よくきてくれたな!」
自分を見て笑みを深める佐久間を見て、可愛いと心が癒される半面、彼女が他人のものになったという事実に胸が痛んだ。
(いや、今からでも遅くはない・・・奪ってしまうのも、やぶさかではないか)
「食事が目的できましたが・・・もし、少しお時間をいただけるなら・・・以前、佐久間さんが担当されていた顧客の件で相談したい事があります」
そう言えば、佐久間が断らないと承知の上で、三好が持ちかけた。
勿論、有能な彼が自分で解決できない問題などは無く、これはただの口実である。
「・・・まだまだ料理の仕込みが残っていて、忙しいから無理だ」
佐久間ではなく、いつの間にか佐久間の背後に立っていた福本が答えた。
「すまないな三好。何なら、夜にでも電話を入れるが?」
「いえ、そこまでしていただく程の事ではありませんので、大丈夫です」
佐久間の気遣いを嬉しく思いながら、にこやかな笑顔のまま三好がやんわりと断る。
佐久間が背を向けたのを見計らって、三好が福本を睨んだが、当人はどこ吹く風と受け流した。


佐久間は福本とこの小料理屋を営む以前、ある大手食品会社で営業として働いていた。
三好はその時、新卒の新入社員として配属された部下で、佐久間が辞めた後に担当を受け継いだのだ。

同じ会社の商品開発部にいたのが福本だが、部署が違う佐久間と福本は、当初互いに面識はなかった。
人付きのする笑顔と、真面目そして勤勉な態度で得意先より気に入られやすく、営業として優秀な成績だった佐久間は、年若い女性でありながら営業主任に選ばれた。
遣り甲斐を感じ、張り切っていた佐久間は、自分の体の事も考えず、今まで以上に仕事にのめり込んだ。
強い意志とは反対に、酷使され悲鳴を上げた体が、突然の強い貧血という形で佐久間の意識を奪った。
しかも、場所は駅のホームで・・・入ってきた電車と接触しそうになった佐久間の体を、間一髪で支え、救ったのが福本だった。
その後も、仕事に打ち込むと食事を忘れがちな佐久間を心配し、料理が趣味だからと福本は手作り弁当などをこまめに差し入れた。
そんな福本の優しさに惹かれ、間も無く二人は恋人として付き合うようになった。
「俺は来年、会社を辞め料理店を開く予定だ。そんな俺でよければ、この指輪を受け取ってほしい」
佐久間の一番落ち着く場所となっていた福本の部屋で、付き合い始めてから、ちょうど一年後に告げられた言葉“プロポーズ”
「・・・・・・嬉しいよ、ありがとう福本。私も一緒に店を手伝ってもいいか?」
元から大きな黒い瞳を、更に大きく見開いた後、佐久間は涙を滲ませながら嬉しそうに笑う。
佐久間が自分を受け入れてくれた事、更には心の奥でそれを望みつつも、仕事に誇りを持っていた佐久間に無理強いはしたくないと思い黙っていた福本へ、自ら望んで店を手伝いたいと言ってくれた佐久間。
愛しい気持ちが溢れ、佐久間の体を強く抱きしめた。


三好が店を訪れた晩、あの時と同じように福本は佐久間の体を強く抱きしめた。
正式に福本の妻となった佐久間だが、三好のように魅力的な彼女に近付こうとする男は多い。
万が一、佐久間を奪われたらと思うと、嫉妬で気が狂いそうになる・・・子どもを作れば、佐久間を自分に繋ぎとめられるだろうか?
優しく生真面目な佐久間なら、子どもの幸せを一番に考え、たとえ夫への愛情を失ったとしても離れる事はしないだろう。

「・・・そのアレを付けてくれないか?お前との子どもをほしいと思っているが、まだ店を始めたばかりなんだ・・・子どもはもう少し先がいい・・・」
身長差から上目遣いになりながら、羞恥で頬を赤く染め小さな声で伝える佐久間。
体を重ねた回数は両手両足の数でもすでに足りないのだが、いつまでも初々しいその姿は可愛くて、愛おしい。
暗い感情に支配されかけていた福本だったが、ベッドサイドの引き出しからスキンを取り出すと、無言で自らの昂りに取り付けた。
・・・佐久間にそんな顔で懇願され、どうして拒めようか。


佐久間の店での給仕姿は着物で、真っ白な前掛けエプロンを付けている。
よく似合う若草色の着物姿と、結われた黒髪の下の白い項を、涼やかな笑顔を纏いながら、舐めるように見つめる田崎。
「人妻になっても貴女の気高い美しさはかわりませんね。いえ、以前にも増して艶めいているようだ」
会社に勤めていた頃、佐久間の得意先相手だった田崎は、料理を置いた佐久間の細い左手にそっと指を伸ばした。
「相変わらず口が上手いな田崎は」
田崎のキザなセリフに、佐久間がくすくすと笑う。
気付かれないよう、佐久間の薬指から、忌々しい結婚指輪を奪おうとするが・・・
「・・・すまない、手が滑った」
ぽつりと呟かれた言葉とともに、田崎の顔の真横に包丁が勢いよく飛んでくる。
カウンターの奥から現われた福本は、壁に深々と突き刺さった包丁を引き抜いた。
「次に同じ事をすれば、お前を三枚におろすつもりだ」
すれ違い様、田崎にだけ聞こえる微かな声で、殺気を滲ませながら伝えた。
肩を竦めながら、田崎が苦笑を浮かべる。

・・・佐久間を奪おうとする不埒な輩がいても、自分がこうして目を光らせれば問題ないだろう。
一見すると、眠そうな瞳の奥で、福本は決意を改めた。



―――三年後

「オープン、三周年おめでとうございます」
にっこりと微笑んだ実井が、淡いピンク色を基調とした可憐な花束を佐久間に手渡した。
「僕からはこれを・・・」
深紅の薔薇の花束を差し出す三好。
「おいおい、料理店にそんな強い香りの花を選ぶなよ。俺の気持ちです」
やれやれと三好のチョイスに呆れた顔をする甘利は、エプロンの入った包みを渡す。
エプロンといえど、身に纏う物だ・・・その心は、言わずもがな。
「お前ら、ばっかじゃねーの!」
三好と甘利に言いながら、波多野が取り出したのは幻と呼ばれる珍しい日本酒。
「あっ、俺もそれを探してたのに、手に入れられなかったんだよな~」
悔しがりながら、神永が置いたのも日本酒。波多野の酒よりも、やや出回っている本数は多いが、これも貴重な一種だ。
「俺からはこれを貴女に・・・」
田崎が佐久間に手渡したラッピングされた小箱の中身は、黒真珠のネックレス。
三好同様、店への祝いの品ではなく、個人的な佐久間へのプレゼントに他ならない。
「・・・賑やかな連中だな。これは頼まれていたものだが、俺からの祝いとして受け取ってくれ」
唯一、小田切は福本に手渡した。それは、刃物鍛冶職人である小田切が打った包丁だ。

この場に集まった七人は、福本と佐久間が営む小料理屋の、オープン当時からの熱烈な常連客である。
無事に三周年を迎えた本日、佐久間の提案で店で小さな記念パーティーを開いた。
日頃の感謝を込めて招いた彼らの前に、福本が新しく考案した美味しそうな新作料理がずらりと並ぶ。
最後に完成した一品を運び終え、並んで感謝の言葉を述べ頭を下げた福本と佐久間は、一緒に席に着いた。
「あれ?佐久間さんは酒を飲まないの?」
持ち込んだ酒を佐久間のグラスに注ごうとした波多野だが、オレンジジュースが入っていた。
「今は、ちょっと控えていてな・・・せっかく持ってきてもらったのに、すまない」
「・・・もしかして、お子さんを授かったのですか?」
佐久間の様子に、察しの良い三好が、少し顔を青褪めさせながら尋ねた。
「実はそうだ。昨日病院に行ったばかりで、まだ妊娠初期の段階だが・・・」
自分の腹に、両手を重ね合わせた佐久間は、嬉しそうに微笑んだ。
密かに彼女を奪おうと考えていた七人だったが、その尊い笑顔を壊す事などとてもできないと思った。
佐久間が無事、元気な赤ちゃんを産む事を一様に願う。



―――三年後

「いらっしゃい、みよし!」
水の入ったグラスと手拭きののった盆を、慎重に三好の席まで運ぶ幼い少女。
「桜ちゃん、お誕生日おめでとう。これは僕からのプレゼントです」
三好から差し出された誕生日プレゼントを受け取った桜は、嬉しそうに微笑んだ。
彼女の笑顔は、母親の佐久間によく似ている。その愛らしさに、三好の頬が緩む。
「いつもすまないな三好。だがあまり桜を甘やかすなよ?」
カウンターの奥から顔を出した佐久間が、穏やかに笑う。
「ママ!みよしからもらったよー!」
「こら、三好さんだろ?それと、お礼はちゃんと言ったのか?」
はしゃぎながら報告する桜に、屈んで視線を合わせた佐久間が注意する。
「ありがとう、みよししゃん!」
「どういたしまして」
まだ時々舌足らずになる桜の言葉に、ますます頬を緩めながら、三好は小さな頭を優しく撫でた。
大きなリボンの付いたプレゼントの箱の中には、女の子が喜びそうなフリルのたくさん付いた真っ白なドレスが入っている。
いずれは、本物のウエディングドレスを贈るつもりだ。
「お義父さん、娘さんを僕に下さ・・・」
「・・・・・・(お前に、お義父さんと呼ばれる筋合いはない)」
今のところ、本気半分、冗談半分で呟いたら、勢いよく包丁が飛んできた。
それを華麗に躱した三好は、桜の体をそっと抱き上げた。
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