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壱霞の続き

シェアハウス生活・壱霞の続きです。


【東京首席と千葉次席のマイナスから始める同居生活2】

「とっくに朝食できてるんだけど、片付かないんで早く食べてもらえませんかね?」
その日の朝食当番だった霞は、珍しくいつまでも起きてこない壱弥を不思議に思いながら、控えめに彼の部屋の扉をノックした。

「・・・・・・」
皮肉っぽい返事をしながら壱弥が姿を見せるものだと思っていたが、予想外に無言である。
しかし、霞の持つ<世界>による特殊な聴覚は、部屋の中から聞こえる微かに咳き込む声を拾った。

「・・・おい、開けるぞ」
扉を開けて中の様子を窺うと、ベッドの上の壱弥は目蓋を固く閉ざし、荒い呼吸を繰り返している。
手を伸ばして壱弥の額にそっと触れた霞は、その熱さに思わず眉を顰めた。

(かなりの高熱で意識もない・・・普通だったら病院ってところだけど、こいつのプライド上、嫌がるだろうな・・・)
ふぅ、と小さく息を吐いた霞は、壱弥の部屋を出ると、自分の携帯端末から明日葉へ電話を入れる。

「・・・お兄ぃ、何か用?」
口調こそ素っ気ないが、1コールで電話に出た妹に内心で感謝。
「おはよう、明日葉ちゃん。今日の定期巡回の同行だけどさ、お兄ちゃんが当番だったんだけどね、できたら変わってほしいなーなんてダメかな?」
「んー・・・別にいいけど、お兄ぃがそんなこと言うなんて珍しくない?何かあったの?」
「えっと、東京の人がさ・・・その、風邪ひいちゃったみたいで寝込んでるんだよね。結構辛そうだし、放っておけないからさ」
「お兄ぃが東京の人の心配とか、マジウケる・・・でもさ、そこまでしてあげる必要あるの?」
「(あらら、明日葉ちゃんが不機嫌モードに・・・)ほら、同室だし、また連帯責任とかって言われたら面倒でしょ」
「・・・・・・まったく、しょうがないなー。その代わり、今度なんか奢ってよね」
それだけ言うと、明日葉の方から電話が切られた。ツンデレだが、本当は優しい妹に心から感謝する。

「さてと・・・」
氷水で濡らして絞ったタオルを壱弥の額にのせ、熱を冷ましてやる。ぬるくなる度に、何度も洗面器に張った氷水で絞り直した。
「・・・パパ・・・ママ・・・カナお姉ちゃん・・・」
熱に浮かされた壱弥の口から、弱々しくこぼれ落ちる言葉。
(昔の夢を見てるんだろうな・・・)
「安心しろ、みんなそばにいるよ」
せめて夢の中では平穏でいられるようにと、霞は優しい嘘をついて、壱弥の頭をそっと撫でた。
そうすると、苦しげに歪んでいた壱弥の端整な顔が、随分と落ち着いた。


「・・・・・・ん・・・俺は・・・・・・」
時刻がちょうど正午になった頃、壱弥が目を覚ました。
「おそよう、寝坊助さん」
「っ!?」
霞のドアップに驚く壱弥をよそに、霞は壱弥の額に手を当てて、「・・・だいぶ下がったみたいだな」と呟いた。
自分が寝込んでいた事を把握した壱弥は、起き上がろうとするが、眩暈がしてふらついた体を霞に支えられる。
「下がったとはいえ、まだ熱があるんだから、無理しないでもらえます?東京次席の人には連絡済みだし、今日は絶対安静だからね」
「・・・・・・」
不服そうに霞を睨みつける壱弥だが、まだまだ本調子ではない為、いつものような鋭さが足りない。
「ほら、これ飲んで水分補給しろ。吐き気がなさそうなら、お粥を食って、薬を飲めよ」
スポーツドリンク、お粥、風邪薬と順番に渡された壱弥は、その準備の良さに目を瞬かせる。正直、どんくさいカナリアではこうはいかない。
薬を飲み終えて一息ついた壱弥は、ここにきてようやく、霞が学校を休んでまで自分の看病をしてくれていた事実に気が付いた。
「・・・迷惑を掛けてすまなかった・・・ありがとう霞」
「まぁ、連帯責任って言われても困るからねー・・・」
らしくない壱弥の態度に、わざとらしく皮肉で返しながら、霞は視線を逸らす。

薬に含まれていた睡眠作用で、壱弥が再び眠ったのを確認してから、「・・・どういたしまして」と霞がボソリと呟いた。


―――19時。
次に壱弥が目を覚ますと、体がとても楽になっていた。
(・・・お前の献身的な看病のお陰か)
自分のベッドの傍らで、椅子に腰掛けて目を閉じている霞を静かに見つめる。
(結構、まつ毛が長いんだな)
なんて観察していると、気配を感じたのか霞が目を開いた。
「ああ、起きたのか。顔色は良くなってるみたいだけど、具合はどう?」
「もう大丈夫だ。とても、すっきりしている」
小さく笑みを浮かべる壱弥の言葉に嘘がないかと、黙してじっと見定めた霞が「・・・ならよかったが、まだ安静にしてろ」と釘を刺した。
「さっき、東京次席の人がお見舞いにきて持ってきてくれたプリン食べるか?それとお粥も残ってるし。
あ、お前は寝てたし、風邪をうつしたらいけないから、部屋には上げてないぞ」
「フッ、貴様にしては気が利くじゃないか」
まさに至れり尽くせりな霞に、壱弥なりの褒め言葉である。
「だが、それなら貴様は大丈夫なのか?」
「あー・・・俺は、身体強化とかできないけど、体は丈夫な方だから問題ないでしょ。目覚めてから、一度も風邪とかひいたことないし」
「そうか。馬鹿は風邪をひかんと言うしな」
「いやいや、言い方気を付けてね」
と言いながらも、いつもの調子を取り戻した壱弥に、こっちの方が話しやすくていいと霞が秘かに安堵する。

「シャワーを浴びたいんだが・・・」
「嫌ダメでしょ。風邪は治りかけが肝心っていうし。タオルで体を拭いてやるから、今日はそれで我慢しろ」
壱弥の言葉に、霞が首を横に振る。
「ふん、仕方ないな」
「えー・・・上から目線すぎるんですけどぉ」
着替えのパジャマと、湯で絞った濡れタオルを数枚用意した霞は、汗で濡れたパジャマを脱がせてから、丁寧に壱弥の体を拭いていく。
男同士なので、特に何も思わない・・・ハズだったのだが。
「・・・えっと、いっちゃんさん。体が元気になったのはわかるんだけどね。そこまで元気にされると困るんだけどなーなんて」
「気にするな。生理現象だ」
壱弥の黒いボクサーパンツを押し上げるアレのことを、それとなく指摘する霞だが、壱弥は恥じるどころか、平然としている。
(そりゃあ、同じ男だからね。そういう生理現象があるのはわかるけど、わかるけども・・・!それとも、意識する俺が間違ってるのか・・・あれれぇ?)
「そうね。生理現象なら仕方ないかー・・・じゃあ、ここも拭くよ」
パンツを下げると、勢いよく飛び出すソレ・・・を極力見ないようにしながら、タオルを重ねて、ソレを掴んで綺麗に拭き清める。
「・・・クッ」
何度か上下に拭いていると、壱弥の口から短い呻き声が聞こえたが、霞はあえてスルーする。
(デカイなこいつの・・・なんて思ってないからね?)
ここまでしたならばと、手早く壱弥のパンツを脱がせ、新しいパンツを穿かせた。新しいパジャマの上下を着せて、任務完了だ。
「ほれ、薬と水。これ飲んで、今夜は大人しく寝ろよ」
「・・・もう付きっ切りの看病はしてくれないのか?」
なんて、わざとらしく訊ねた壱弥に、「そこまで元気なら大丈夫でしょ」とだけ伝えると、洗濯物を纏めて霞は壱弥の部屋から撤退する。
「千葉カス君を可愛いと思うなんて、まだ熱が残っているのか、それとも・・・」
頬どころか耳まで赤く染めて、部屋から逃げ出した霞の姿を思い浮かべながら、壱弥は口元を楽しげに歪めた。



その日以降、霞は聞こえすぎる聴覚で、壱弥の自慰の最中であろう声が、自分の名を熱く呼ぶのを拾ってしまい大いに困惑する。
「・・・困った・・・」
聞き逃すことは得意なはずなのに・・・そして、自分を呼ぶ声に反応して昂る自分の分身にも・・・。

イヤホンで音をシャットダウンするのに失敗した今夜もまた、「霞」と自分を呼ぶ壱弥の声が聞こえてくる。
霞は自分の昂りにそろりと手を伸ばした。
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