FC2ブログ

Monochrome

鬼滅の善逸、FGOを愛する個人の趣味サイトです(最近放置ぎみ)腐向けなので、苦手な方はバック推奨。

Entries

ヤミフィン妄想してみました

ブラクロ のヤミフィン(?)妄想。海底神殿に行く前頃。


【モフモフと一緒】


「あれ?おっかしいなぁ……言われてた場所も時間もあってるハズなのに、ヤミさんがいない?」
城下町キッカ、その路地裏の片隅でフィンラルは首を傾げた。
(うーん、俺の聞き間違いか、ヤミさんが遅れてるのか……もう少しだけ待ってみて、それから闇市へ捜しに行ってみようか)
「どうか俺の聞き間違いじゃありませんように……ん?」
嫌な考えに少し青褪めるフィンラルだったが、足元に何かが触れた気がして視線を下向けた。
「え?猫??」
フィンラルのブーツに長い尻尾を絡める黒猫がそこにいた。
「わぁ、猫なんて久しぶりに見たな〜カワイ……イ?」
その場にしゃがんで視線を合わせると、ふてぶてしい顔というか鋭い目つきをしていて、可愛いと呼ぶには語弊がある気がする。
「ナーゴー」
体が大きくて声も太く威圧感があるが、恐る恐る手を伸ばして撫でてみると、フサフサとした毛並みは思ったよりも柔らかくて触り心地がよかった。

「……それにしても、この猫って誰かに似てる気がするような……そうだっ!ヤミさんに似てる!」
「ナーゴ!(気付くのが遅ぇよ)」
尻尾の先でフィンラルの手をはたく黒猫、もといヤミ。
「え!?マジでヤミさんなんスか!?!なんでそんな姿に???」
「ナー、ブニャーニャ(あー、闇市の賭博場で負けまくって、魔導書も取られちまって、最後に効果のわからない魔導具の実験を手伝ってくれって言われてよ)」
「……で、その怪しい魔導具を付けたら猫になったんですね……」
確かによく見ると、首飾り型の魔導具を付けている。
突っ込みどころが多過ぎて、もはや突っ込む気が起きないフィンラルは、小さく溜息をついた。
「……取り敢えず賭博場に行きますよ。魔導書も刀も全部返してもらわないと。次のお給料で返して下さいよ」
「ナー(悪ぃな)」
ヤミを抱き上げ、「重っ!」とこぼしながら、フィンラルは賭博場へと向かう。
「中身まで猫にならなかったのは不幸中の幸いだと思いますけど、なんで俺はヤミさんの言ってることがわかるんスかね?」
「ナーゴ、ブニャーニャー(一緒にいることが多いんだし、以心伝心じゃね?)」


「……フィンラル、この黒猫が団長って本当なの?」
「そうです。ヤミさんに実験を頼んだ人にも話を聞いてみたんですが、他の人から賭けの対象で貰ったみたいで、詳しいことは何も……バネッサさんなら、何かわかりませんか?」
元々、ヤミと夕暮れ時の待ち合わせだったフィンラルが、賭博場で話を聞いてから空間魔法を使ってアジトに戻ると、すでに夜になっていた。
チャーミーが出してくれた晩ご飯をヤミと並んで食べながら、魔導具の知識に長けたバネッサに相談していた。
「そうね……魔導具なのに外せないってことは、呪術的な作用があるのかもしれないわ」
「じゃあ、団長はずっとこのままかい?」
「そこまで禍々しい感じはしないから、何か解除方法があると思うのだけど、もっと詳しく調べてみないとわからないわね」
チャーミーの質問に、丁寧に答えるバネッサ。
「ナーゴー(ま、そのうち治んだろ)」
「いやいや、ヤミさんは呑気すぎでしょ。こんなこと魔法帝にバレたら、また黒星貰っちゃいますよ」
危機感のないヤミの横で、脱力するフィンラル。
「ブニャーン(俺の勘だが、こいつはそんなに長引かねーよ。案外、一晩寝たら治ってるかもな)」
「それなら、いいですけど……」
「それにしても、フィンラルだけ団長の言葉がわかるなんて不思議ね〜どうしてかしら?」
ウフフとバネッサは意味深な笑みを浮かべた。

「……つーか、まだ俺はこの猫が団長だって思えねーんだけどよ。フィンラルの勘違いじゃねーのか?」
「マグナ先輩、ヤミ団長で間違いないっスよ!氣がヤミ団長と全く同じですから!」
疑念を抱いたマグナに、アスタが断言する。
「ふんっ、魔法騎士団の団長がそんな姿になるなんて油断しすぎよ!(何よその姿!目つきの悪さが憎たらしくて可愛いじゃない!?あー抱きしめたいっ)」
言葉とは真逆にノエルはソワソワしながら、黒猫のヤミに熱い視線を送る。
「抱っこさせて下さいよぉ団長〜。もう、照れなくてもいいのに」
酒のボトルを数本空け、酔いの回り始めたバネッサがヤミに向けて手を伸ばすが、サッとすり抜けたヤミは、フィンラルの胸元にダイブする。
「ぐっ、ゲホゴホッ!ちょっ、何スかヤミさん!?猫の姿でも体格いいんですから、いきなり跳び付くのはやめて下さいよ〜」
盛大にむせたフィンラルが、涙目で抗議する。
「ナーフニャー(俺のアッシーくんが口答えしてんじゃねーよ。眠くなってきたから、さっさと部屋に連れてけ)」
「アジト内ぐらい、自分で移動できるでしょ」
文句を言いつつも、言われた通りヤミを抱えて立ち上がったフィンラルは、ラウンジに残っていたメンバーに「おやすみ」と告げて廊下に出た。

「ニャフ、ニャー(俺の部屋じゃなくて、お前の部屋だ)」
「え、ヤミさんも俺の部屋で寝るんですか?まぁ、その姿だと色々と不便そうスもんね……俺でよければ一緒に寝ましょう」
フィンラルの言葉に、ヤミの尻尾がピーンと伸びた。

「寝相悪い方じゃないとは思いますけど、万が一下敷きにしたら大変なので(俺が殺される的な意味で)、ヤミさんはここでいいスよね?」
自分の枕の横に予備の毛布を折り畳んで敷いたフィンラルがヤミに問いかける。
「ナー(へいへい)」
整えられた毛布の上で丸くなるヤミを見て、こうやってると本当の猫みたいだな〜と小さく笑いながら、フィンラルもベッドに横たわった。
「ヤミさん、おやすみなさい」
目を閉じると、ポスンと頭に柔らかいものが触れる。返事代わりにヤミが尻尾で触れたんだろうなと思いつつ、そのまま眠りに落ちた。

「……すぅすぅ」
フィンラルの寝息だけが微かに聞こえる部屋の中、窓からの月明かりに照らされ妖しく光る双眸。
「……」
フィンラルの枕元に座ったヤミである。
(これは、ゆるふわ乙女座の俺の勘だが、姿を変える呪いの類を解く方法つったら、やっぱ好きな相手とのキスだろ……つーわけで、悪いなフィンラル。ま、今の俺は猫だからよノーカンにしといてくれや)
寝込みを襲うことを心中で詫びつつ、ヤミはフィンラルに口付けた。


「う〜ん、なんか重っ……うわあぁぁー全裸のヤミさんが俺に抱きついて寝てるぅ!!?」
寝苦しさを感じて目を開けたフィンラルは、自分の惨状に思わず叫んだ。
猫の姿から元に戻ったヤミが、フィンラルの身体を抱き枕のようにがっちりホールドしながら熟睡していた。
「……一晩寝たら治るって、ヤミさんの勘は正しかったってことかな……一先ず安心したけど、早く起きて下さいよヤミさーん!」
フィンラルが耳元で叫んでも、一向に起きる気配はない。
大欠伸と共にヤミが目を覚ましたのは、それから数時間後のことである。
スポンサーサイト



Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

黒夜シロ

Author:黒夜シロ
アニメ・ゲーム・マンガ・ワンコ
(ネコ・ウサギ・ハムスターもLOVEv)が大好きな管理人です^^
“BL大好物”な腐女子ですが、よろしくお願いします♪

最近の記事

月別アーカイブ

右サイドメニュー

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム