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Monochrome

鬼滅の善逸、FGOを愛する個人の趣味サイトです(最近放置ぎみ)腐向けなので、苦手な方はバック推奨。

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ブラクロ妄想

フィンラルは騎士団入団試験を受けての入団なのか、ヤミさんのスカウトなのか…と考えていたら、入団試験受けたのでは〜が自分の中では大きかったです。(公式ガイド未読ですが、明記されてるのかな?)
あと、やっぱりフィンラルは笑顔が魅力的だと思ってます♪小説1巻『暴牛の書』のピンナップの笑顔が好きv


【カワイイ新人くん】

「……ふぅ」
魔法騎士団入団試験会場に立ったフィンラル・ヴォード15歳は、早鐘を打つ心臓を少しでも落ち着かせようと、大きく息を吐き出した。
周囲には自分と同じ受験生が200人近くいるが、試験に受かるのはその中でほんの数名という噂だ。

(俺のこれからの人生が掛かってるんだ……必ず受からないと!)

騎士団長達の登場で沸き立つ場内とは逆に、フィンラルは緊張と恐怖で震える指先をギュッと握り締めた。

一次試験の箒飛行に続き、魔力と魔力操作を確認する為に行われる数々の試験に全力で取り組んだ。


「最終試験は実践形式で、二人一組となって相手と戦ってもらう。魔法騎士は戦闘が主な任務となるからな。魔導書を使い存分に力を示せ!」
紅蓮の騎士団長の言葉に、頰を冷たい汗が伝う。

(……そりゃそうだよな。敵国や盗賊とかから人々を守るのが一番の仕事なんだし……やっぱり俺には……)

悩むフィンラルの肩を叩く者がいた。

「君、ヴォード家の人間だろう?僕も君と同じ貴族だ。貴族同士で戦って下々の者に実力を見せつけようじゃないか」

上流階級という自分の地位をひけらかす、いかにもな貴族のボンボンだった。
フィンラルの顔見知りでは当然なく、フィンラルが一番苦手なタイプだったので断りたかったのだが、〝ヴォード家〟や貴族という言葉に反応した周囲はこちらを遠巻きに見ながら、ヒソヒソと囁き合っている。
これでは、他の相手を捜すのは困難だろう。

「……わかりました。俺でいいなら、相手をお願いします」

嬉々として最初の試合に名乗り出た目立ちたがり屋な相手の後に、渋々続く。


「先ずはコイツで小手調べだ!〝岩石創成魔法、灰色の猟犬!!〟」
相手の魔法により、岩石でできた猟犬が二匹現れた。
素早い動きでフィンラルを間に挟み込んだ二匹は、獲物に噛み付こうと大きな口を開けて飛び掛かった。
「〝堕天使の抜け穴〟」
鋭い牙が届く寸前、フィンラルは魔法を発動させた。
空間移動魔法でフィンラルの姿が消えた為、二匹は互いにぶつかり合い粉々に砕け散った。

「フンッ、ヴォード家の空間魔法か……だが、これならば!」
頭上に無数の岩の塊と石粒を出し、フィンラルに向けて躊躇なく飛ばしてくる。
無数といえど一度に飛ばす数には限りがある。
相手の動きを的確に見定め、攻撃魔法をできる限り引きつけてから、移動魔法で躱す。

「……なぜ攻撃型空間魔法を使わない!?僕を馬鹿にしているのか!!」

魔法の連続使用で呼吸を乱れさせながら、怒りに血走った目でフィンラルを睨んでくる。

「馬鹿にしてるつもりはないんだけど……事情があってね。でも、この勝負はもう決まりかな」
怒りに冷静さをかく相手の隙をついて、後頭部の上空に瞬間的に空間を繋いで床に散乱している岩の破片を落とす。
鈍い音が響き、相手が昏倒した。

「……ふぅ」
額に滲んだ汗を手で拭って一息吐くと、倒れた相手に手を伸ばす。

「よかった……タンコブはできてるけど血は出てないし、気絶してるだけだ」

貴族同士の戦いとはとても思えない地味な決着に、周囲は静まり返っていた。
しばらくしてから「卑怯な勝ち方」「なんでアイツは攻撃魔法を使わない?」など、ヒソヒソと非難めいた声が聞こえてくる。

(勝負には一応勝ったけど、微妙だよな……受験生にも怪しまれるくらいだし、騎士団長なら俺が〝攻撃魔法が使えない〟って気付いたよね……俺を選んでくれる人なんているのか?)


全員の試験が終了し、団長の挙手による合否発表に移る。
「122番」
自分の番号を呼ばれたフィンラルは前に出た。
望みが薄いことは知っているが、誰か誰か……と願わずにはいられない。

「122番、『黒の暴牛』」
手を挙げる者が一人いた。まるで人殺しのような恐ろしい人相と、鍛え抜かれた体。他の団長とは異質の凄みを感じ、フィンラルはゴクリと喉を鳴らした。



「あんな卑怯な方法で、よくも僕に大恥をかかせてくれたな!君はここで消してやる!!」
試験会場の裏手でヤミを待っていたフィンラルは、最終試験の相手に絡まれた。
取り巻き達に命令し、フィンラルが魔法を使えないように両手を後ろで拘束する。
(せっかく魔法騎士団員になれたのに……痛いのは嫌だな)
なんて思いながら、頭上から落ちてくる岩の塊を他人事のように眺めた。

「ウンチ行ってたんだけど、待たせてワリーな新人くん」
戯けた口調で言いながら、何事もないように岩の塊を刀で真っ二つに斬り裂くヤミ。
「おいテメーら、ウチ(黒の暴牛)のカワイイ新人くんになんか用?もうコイツはウチのなんだから、話があんなら俺が聞くけど?」
「……ヒッ!……あ、もう用事は済みましたんで失礼します!」
ヤミのひと睨みで、相手は転がるようにその場から逃げ出した。

「ありがとうございました」
「別にこんくらい構わねーけどよ。新人くん……名前教えろ」
「フィンラル・ヴォード……いえ、フィンラル・ルーラケイスです」
「……じゃあフィンラル、お前はもう俺ヤミ・スケヒロが率いる黒の暴牛の一員だ。さっきみたいなしょーもないことで死んだら、殺すぞ。お前は俺が必要だと思って入団させたんだ、勝手にいなくなるなよ」
「はい、ヤミさん!」
攻撃型空間魔法が使えず、親から不要とされ実家を出たフィンラルは、自分を必要とし新しい居場所をくれたヤミに満面の笑顔を向けた。




翌年、ヤミのお付きとして騎士団長席の後ろから魔法騎士団入団試験を見守ることになったフィンラルは、極限までマナを抑え気配を消していた。

一時試験の箒飛行で誰よりも上手に、一番高い上空へと飛んだ受験生とバッチリ目が合い、見下ろされた。

〝久しぶりですね、兄さん〟
唇の動きだけで、相手の言ってることが伝わってくる。
フィンラルが今一番会いたくなかった、弟のランギルスだ。

「アイツ、フィンラルの親戚かなんか?」
一番目立つ受験生が自分達の方を見つめていたので、ヤミはすぐに気が付いた。
その氣を探るとフィンラルに僅かに似た感じがする。
「……俺の弟です」
歯切れの悪いフィンラルに「ふーん」と対して興味なさげに返答するヤミ。

各試験を通し、圧倒的に他の受験生よりも秀でていたランギルス。
最終試験では、相手が立っていた地面を大きく抉り取り、早々に相手の戦意を喪失させていた。

相手の体に向けて魔法を使うことが無くて、内心でほっとするフィンラル。
ヴォード家の攻撃型空間魔法は危険すぎるのだ。

「お前の弟、優秀じゃねーか」

合否発表で、順番を呼ばれたランギルスが前に出た。
団長達が挙手する中、ヤミだけは手を挙げなかった。

「……ヤミさんは、手を挙げないんですか?」
先程褒めていたのにと、疑問に思ったフィンラルが問い掛ける。

「弟くん貶してわりーけど、アイツは他人を見下してんだろ。仲間を大事にしないようなヤツはウチにはいらねーよ」

この会話が聞こえていたわけではないが、ランギルスはヤミをジロリと睨みつけてから宣言する。

「『金色の夜明け』に入団します」
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