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鉄血のアイン、2期のジュリエッタ、JGの佐久間中尉、とうらぶを愛する個人の趣味サイトです☆女性向けです!総受けです!・・・苦手な方はバック推奨。

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凪あすSS続き6(※紡×光←要)

◎凪あすSS続きです。東京レイヴンズ6話、お約束満載でニヤニヤが止まらなかったw
冬児がマジ男前!春虎が頼りにするのもわかるvトライアングルラブ萌~腹黒眼鏡教師×春虎&冬春でも美味しい♪
純粋な春虎を騙すSコンビ攻www


【自覚と無自覚 6】

「最近の不漁続き・・・早くなんとかしねーと、うちの村でも死人がでちまうぞ!」
「一刻も早く、おふねひきの儀式を!!」
「・・・だが、生贄はどうすんだ?」
いい歳した大人達の切羽詰まった怒号が飛び交う。
みんな、海岸に面した村の漁師達だ。
この小さな村では、漁師以外に生計を立てる術がない。
不漁続きというのは、村の死活問題に直結する。
みんなが、村長に救いを乞うのは仕方のない事だけど・・・。
村長の娘で、隣の部屋にいた俺の耳にはやり取りが全て筒抜けだった。
「村長のとこには娘が二人いる!気立てのいいあかりなら、きっと海神様もお喜びになられるに違いない!」
降って湧いた身の上話に、カッっとなって俺は隣の部屋の扉を開けた。
「勝手な事ぬかしてんじゃねーぞ!あかりを生贄になんてさせるかよ!どうしてもってんなら、俺が代わりになってやるよ!!」
みんなが一斉に俺を見る。
「光か・・・おまえみてーなガサツな娘じゃ、海神様はお喜びなられないに決まっとる!」
「うっせー!・・・あかりは好きなヤツがいて、妊娠してんだよ!
若い娘を望む色ボケの海神様なら、処女の俺の方が喜ぶんじゃねーの!?」
大事な姉貴を生贄にさせてたまるか!あかりを守る為なら、俺が生贄になってやる!!
・・・その時、脳裏に幼馴染みの紡の姿が過って、胸の奥が痛んだが、俺は淡い想いに蓋をした・・・。
「・・・口を慎め、光」
「・・・親父・・・」
静かにたしなめる親父を見て、それ以上は何も言えなかった。
親父の方が辛いに決まってるから・・・。

俺には同い年の幼馴染みが四人いる。女のまなかとちさきに、男の要と紡。
ずっと一緒に育ってきて、とても仲が良い。
「よぉ、紡!今日の漁はどうだった・・・って、その様子じゃ聞くまでもねーな」
家に居辛くて、ブラブラ浜辺を歩いてると紡に出くわした。
紡が持っている漁用の網の中は、ほとんど空っぽだった。
「ああ。自然相手だから、こんな時もある」
「そっか・・・」
「それより、なんかあったのか光?」
「え?」
「いつもみたいに、元気が無い・・・」
昔から俺やみんなの気持ちを敏感に察して、何かと気遣ってくれる優しい紡。
「・・・バーカ!元気だけが俺の取り柄みたいに言ってんじゃねーよ!」
心配そうに見つめる紡に、俺は笑顔を作って、わざと明るく振る舞った。
「そんなつもりはない。光は思いやりがあって優しい・・・いつも真っ直ぐで、飾らないおまえが俺は好きだ」
「・・・あはは、まるで告白みてーだな!でも、そういうのはまなかに言ってやれよ。他のヤツに言ったら勘違いすんだろ?」
「まなかは関係ない。俺が好きなのは、光だ」
「・・・ぁ!」
俺は紡に強く抱きしめられた。・・・紡の腕は俺よりずっと太く逞しくて、熱い。
「あまり実入りのない俺が言えた義理じゃないかもしれないけど、俺は光と家族になりたい!」
「・・・!!」
・・・どうしよう嬉しい・・・すっげー嬉しい・・・!
村長の娘なのにガサツだと、みんなが俺を非難する中、いつも「そのままの光でいい」って言ってくれた紡。
・・・俺も紡が好きだ・・・ずっと、ずっと・・・でも・・・。
「・・・紡の気持ちは嬉しいけどさ・・・俺、おふねひきの生贄に決まったんだ・・・」
「・・・・・・そうか」
俺を抱きしめる力が、更に強くなって、苦しかった・・・。

「ヒック・・・ひーちゃん・・・ひーちゃん!」
俺に抱きついて泣きじゃくるまなか。
「・・・そんなに泣くなよ、まなか。海に還るだけなんだから、心配しなくても・・・」
「光のバカ!こんな時くらい、強がらないでよ!」
涙を拭いながら、俺を怒るちさき。
「・・・寂しくなるね」
眉をしかめて辛そうな要。
・・・みんな俺の大切な幼馴染み。
そして・・・。
「俺の船で沖合いまで送るから」
「・・・紡・・・」
紡に告白されてから、おふねひきの今日まで、俺は紡との接触を避けてきた。
自分で生け贄になるって決めたのに・・・気持ちが揺らぐのが怖かった。
紡を見るだけで、チクチクと胸が痛む・・・。

「光が望むなら・・・このままどこか遠くへ行こう」
二人きりの船の上、紡が俺に問いかけた。穏やかな声だけど、真剣な眼差しで。
・・・紡は俺の本心に気付いてる。
俺の、紡とずっと一緒にいたいという気持ちに・・・。
連れて行ってと叫びそうになるのを、唇を噛んで堪える。
「・・・ありがとな、紡」
俺は精一杯の笑顔を浮かべて、そのまま海へ身を投げ出した。

海の底に沈む俺の身体。
紡を乗せた船の船底が、だんだん小さくなって・・・涙で霞んで見えなくなった。

「待っていたぞ光」
輝く小さな渦が大きく膨らみ、不思議な感じのする銀髪の男の姿に変わった。
「あんたが海神様なのか・・・?」
「そうじゃ。海にいる限り、これからはずっとワシがおまえを守ってやる・・・だから、そんなに泣くな・・・」
「・・・海神様、村を・・・みんなをお救い下さい」
「先にみなを案ずる、か。・・・約束しよう。おまえに免じて村も守ってやる。・・・じゃが、まずはおまえの辛い気持ちを凍らせてやる」


「うーん・・・よく寝た~・・・」
うちに帰ってあかりに謝ったら、一気に気が抜けて猛烈な睡魔に襲われた。
土曜で休みだったのを幸いに、ガッツリ寝た。深い眠りだったのか、夢を見た気はするのに、その内容はサッパリ思い出せない。
「・・・あれ?・・・なんで泣いてんだ俺?」
理由もわからないのに、しばらく涙が止まらなかった。
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Author:黒夜シロ
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