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凪あす小説続き10(※紡×光←要)

◎凪あすSS続きです。9話、紡の両親が生きてたのに驚き!
両親が海の人と陸の人で海村から追放されてて、そして事故で他界した為に、祖父が陸に上がって紡の面倒を見てる・・・と勝手に思ってました;
実は都会っ子だったのか~。前話の用事って、両親に会いに行く事だったりして?


【自覚と無自覚 10】

まなかとちさき、そして手の上の石に勇気を貰った俺は、紡のいる海上を見上げた。
「紡!?」
一瞬、都合のいい幻かと思ったけど、こっちに向かって力強く泳ぐ紡の姿が見えた。
「「紡くん!?」」
俺の声と視線で気付いたまなか達も驚いてたけど、俺は尾びれを力一杯振って急いで紡の元に向かった。
「何やってんだよ紡!?エナを持ってねーのに、息ができなくて溺れ死んじまうだろ!?」
俺は怒りながら、紡の身体を強く抱きしめ、そのまま海面まで連れて行く。
「大丈夫、泳ぎは得意だから。・・・光が陸に上がれないなら、俺が海に潜ればいいと思った」
海面から顔を出した紡は一度大きく深呼吸した後、俺にそう告げた。
「・・・!!」
それでも、もし溺れたらどうすんだよバカッ!って叫びたいのに、やはり声は出なかった。
その代わりなのか、涙が溢れて止まらない・・・。
男のくせにだっせー・・・と頭の片隅で思うのに、後から後から溢れてくる。
泣き顔を見られたくないって俺の気持ちを察して、俺の身体を強く抱きしめ返す紡。

俺が落ち着くの待ってから、紡は静かに話を切り出した。
「・・・うろこ様に会って、エナを貰えるよう頼んでみる」
「!?」
そんな事できんのかよ!?俺は驚きで目を大きく見開いた。
「うろこ様、イジワルだけど本当は優しいから、きっとお願いきいてくれるよ!私も一緒に頼んでみるね!」
「・・・難しいと思うけど・・・私も一緒にお願いするわ」
俺達の後を追って合流した、まなかとちさきも紡の意見に賛同する。
・・・そうだよな、試してみる前から諦めたらダメなんだ・・・!

みんなで協力して、うろこ様のいる神社まで紡を連れて辿り着いてみせる!そう決意して、俺達4人は海中に潜った。
が、潜った途端、大きな泡が俺達4人の身体を包み込んだ。
「なんだよコレッ!?」驚く俺。
「呼吸(いき)ができる」冷静に分析する紡。
「うろこ様が、紡くんを歓迎してくれてるんだよ」嬉しそうに笑うまなか。
「・・・まなかは前向きね」苦笑いするちさき。
俺達を包んだ泡は、まなかの言う通りなのか、神社の方へ向かってゆっくりと海中を進んだ。

「よう来たの紡。生け贄以外で、地上から海に来るのはおまえが初めてじゃ、歓迎するぞ」
御魂火の前で、あぐらをかくうろこ様、その正面に俺達は正座して並んだ。
「・・・俺の事、知ってるんですね」
「ワシは海上様の使いじゃからの。よぉ知っておるぞ」
「それなら話が早い。光と、この神社は俺が守ります!・・・俺にエナを下さい!!」
「直球じゃの~・・・」
真剣に頼み込む紡に、間延びした声で答えるうろこ様。
「俺からもお願いします、うろこ様っ!!」
もちろん俺も、床にくっ付くぐらい頭を下げる。
「「うろこ様、私達からもお願いします!」」
一緒に頭を下げてくれるまなか達。
「・・・私達に、海の言い伝えを教えてくれたのはうろこ様でしたよね?
お腹の赤いウミウシが、光の気持ちに応えて、こんなに綺麗な石を吐き出したんです」
「・・・ふむ。・・・確かに、これなら対価として悪くないが・・・」
ちさきから受け取った石を、うろこ様は眩しそうに眺めた。
「・・・紡は地上に上がれなくなっても、いいのか?」
「構いません。俺の帰る場所は、光がいるところですから」
信じられないうろこ様の言葉に、少しも迷わず即答する紡。
「ちょっと待ってくれ、うろこ様!
・・・紡、地上にはおまえのじーさんや、両親とか、他にも大事な人達がたくさんいんだろ!?二度と会えなくなるなんて、そんなのダメだ!!」
「心配してくれて、ありがとう光。
俺は、小さい頃から海に強い憧れを持ってたけど、それは光に会いたかったからだった気がするんだ。
光がいなければ、海だろうと、陸だろうと関係ない・・・今度こそ、光とずっと一緒にいたい!」
「・・・紡・・・俺も・・・紡とずっと一緒にいたい!」
・・・罪悪感が無いと言えば嘘になるけど、それでもすっげー嬉しかった・・・。
「その覚悟、しかと受け止めた・・・!」
厳かに言いながら、目を閉じたうろこ様はパンッと両手を勢いよく叩き合わせた。
それと同時に、紡の身体を淡い水色の光が包み、ゆっくりと消えた。
「これで、大丈夫じゃ」
うろこ様が左手をグッと握り込むと俺達を包んでいた泡は割れて消えたが、紡が苦しむ事は無い。
「そうそう、忘れるところじゃった」
再びパンッとうろこ様が両手を合わせると、俺の足が元に戻った。
「・・・ついでかよ。でも、どうもありがとうございました!」
俺はうろこ様にお礼をいいながら、もう一度深々と頭を下げた。
「ありがとうございます」
「「ありがとうございました、うろこ様」」
俺の隣で、紡達も深く頭を下げていた。
「よかったね光!」
「紡くんもよかったね!」
自分の事みたいに、喜んでくれるちさきとまなか。
「2人のおかげで助かったぜ」
「ああ」
俺と紡は、2人にもしっかりと頭を下げる。最大限の感謝を込めて。
「やだ!止めてよ光!」
「そうだよ、ひーくん!私達がやりたくて勝手にしただけだもん」
わたわたと慌てる2人が、おかしくて、好きとは別の意味だけど愛しかった。
「・・・ほれほれ、ここは談笑する場所ではないぞ。用が済んだら、さっさと出て行かぬか」
和んでたら、うろこ様に神社を追い出された。・・・ひっでーよな、うろこ様・・・!

「・・・光達はもう帰ったぞ。もう出てきても大丈夫じゃ、要」
「・・・・・・」
うろこ様の呼び掛けに、身を潜めていた要は静かに姿を現した。
「納得できんか?」
「・・・僕には微かに前世(まえ)の記憶が残っています。・・・また光が辛い思いをするならって思ったけど、必要なかったですね。
・・・好きな人を忘れる呪いが必要なのは、僕の方かもしれません・・・」
「・・・かけてやってもよいぞ?」
「やだな・・・冗談ですよ。・・・叶わなくても、この気持ちは大事に持ってたいから・・・。では、僕もそろそろ失礼します」
少し辛そうに微笑みながら社から出ていく要を、うろこ様は見送った。
「・・・いくら巡っても、運命とは困難なものじゃな。じゃが、それに抗うのも、悪くない、か。
・・・海にいる限り、守ると約束したからの・・・ワシも、海神・・・いや、自分の本体ぐらい、納得させるとするか」
向き直ったうろこ様は、御魂火をしっかりと見据えた。
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