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鉄血のアイン、2期のジュリエッタ、JGの佐久間中尉、とうらぶを愛する個人の趣味サイトです☆女性向けです!総受けです!・・・苦手な方はバック推奨。

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警視庁D課~佐久間刑事の事件簿ファイル2~

刑事パロの続きです・・・甘利の口調に苦戦しました。


【佐久間刑事の事件簿ファイル2】

「結構、広いんだな」
佐久間の車で甘利のマンションに到着し、甘利の部屋を見渡した佐久間の第一声だった。
(・・・俺の部屋より五倍はありそうだ)
「そうか?まぁ、余計な物は置きたくない性分なんで、広く感じるのかもな」
と謙遜しつつ、「どうぞ」と佐久間にソファを勧める甘利。
「休暇申請したのは三日間だ。それまでに犯人を見つけたと思っている。早速で悪いが、気付いている事を話してもらえないか?」
「・・・三日間、佐久間さんと一緒にいられるんだな・・・」
佐久間の言葉に、口角を上げる甘利。
「ん?何か言ったか?」
「いいえ。俺をストーカーしている人間だが、気付いてるだけで三人いる」
「三人だと!?」
「ああ。これでも人気店のナンバー1ホストだからね」
「・・・それで、今までよく無事だったな」
呆れて額を押さえる佐久間。
「まぁ、一番ヤバイのは、俺を犯人だと訴えた彼女で、他はそれに比べたら可愛いものだし、ここのセキュリティは優秀だからな」
「具体的には、どんな被害を受けているんだ?」
「それは・・・」

「・・・もうこんな時間か」
腕時計で時間を確認した佐久間が呟いた。
「楽しい時間って過ぎるのが早いな」
被害報告をしていただけなのに、何が楽しいのかずっと上機嫌な甘利の心理が理解できない。
「キッチンを使わせてもらえるなら、簡単なものを用意するが?」
「作ってくれるのか!?佐久間さんの手料理・・・!」
「お前だったら手料理を作ってくれる女性くらいいるだろ?男の手料理のどこが嬉しいだ・・・それより、先に風呂に入ってこい」
「了解!・・・あ、一緒に入ろ・・・」
「入らん!」
甘利が予想通りの言葉を発しきる前に、先手を打ちつつ、料理に専念する佐久間。
帰る途中で下着などの身の回りの品や、食材は買い込んできた・・・さて、何を作ろうか。

「・・・明日は何時に出勤するんだ?」
携帯で、明日の出勤の旨を連絡していた甘利の電話が終わったのを見計らって、佐久間が問い掛けた。
「いつも通り、昼過ぎに家を出るくらいかな」
「同行してもいいか?」
「勿論。ただ・・・いや、それよりベッドは、やはり佐久間さんが使ってくれ」
「俺はソファでいいと言っているだろう?」
「いや、佐久間さんは客だろう?」
「客ではない!ただの護衛だ!」
「だけど善意で居てくれるんだ、ベッドを使う当然の権利がある!」
・・・ベッドを巡る不毛なやり取りはこの後、30分程続く。

「・・・埒があかん。このキングサイズのベッドだったら男二人でも大丈夫そうだから、お前が良ければ一緒に寝るぞ・・・というか、俺はもう眠いから寝る」
不毛なやり取りの末、折れた佐久間はそう言い放って、ベッドに潜り込んだ。
寝付きが非常に良い佐久間は、慣れないベッドであっても即爆睡である。
「おや、本当に寝ちゃった・・・おやすみ、佐久間さん」
眠る佐久間の頬にキスをすると、甘利も並んで眠りについた。

「・・・ここの空気は俺には合わん。やはり外で・・・」
甘利が勤めるホストクラブに着いて早々、そんな感想を漏らす佐久間。
「そう言うと思ってたよ。でも、客にストーカーが紛れてるかもしれないんだし、近くからしっかり守ってくれるんだろ?」
「それはそうだが・・・俺には接客なんてできないし、ただ近くにいても迷惑になるだろう?」
どうしたものかと、眉を顰める佐久間。
「だったら、そこのバーカウンターで、ドリンク係と調理補助をやってもらえると助かるんだけど」
「・・・まぁ、それくらいなら構わないが」
「ありがとう!じゃあ、このバーテンダー用の制服に着替えてくれ」
「・・・お前、始めからそのつもりだったな」
「ご明察!・・・ただし、ここの連中から渡された食事や、飲み物は絶対に口にしないでくれ」
軽いやり取りから一転して、真剣な表情で佐久間に耳打ちする甘利。
不思議に思って聞き返そうとした佐久間だが、他の従業員に気付いて開きかけた口を閉ざし、コクリと頷いた。
甘利の目が、嘘を吐く者のそれでは無いと判断した為だ。

(自分でナンバー1ホストと言っていただけはある・・・なんと言うか恐ろしい程、女性の扱いに慣れているな・・・)
開店直後より、甘利を指名する常連客が引っ切り無しに訪れる。
席を移る時にはヘルプにその客が好むトークのツボを耳打ちしながら、不満が出ない様にして、全てを上手くさばいている。
甘利と話を交わす女性達はみな、恋する乙女の様な、美しい笑顔を浮かべる。
(男の自分から見ても整った顔をしているが、顔だけではなく、話や話の聞き方、立ち振る舞いや、さり気ない気遣いなどもあるのだろうな)
与えられた仕事をきっちりこなしてながらも、佐久間は注意深く甘利の様子を伺っていた。

「・・・困りますお客様!」
「私が用があるのはあんたじゃなくて、甘利だけよ!甘利どこにいるの!甘利!甘利!甘利!」
入口の方が騒がしいと思ったら、出迎えたホストを押しのけて、ヒステリックに甘利の名を叫ぶ女性。
「彼女は・・・(甘利に強姦されたと被害届けを出した女性だ!)」
佐久間が甘利に目配せをすると、大丈夫だと言わんばかりにウインクを返された。
他の客達に大丈夫だから落ち着いてと言い残し、立ち上がった甘利は、半狂乱で騒ぐ女性に平然と近付くと、耳元で何かを囁いた。
そして、途端に大人しくなった彼女の肩を抱いて、外へと連れ出した。
佐久間もさり気なくカウンターを抜け出すと、裏口から外へと出る。
事前に甘利から俺がウインクした時は、裏口へと言われていた通りに。

「・・・!?」
裏口から、路地の角を曲がって目にした光景に、佐久間は絶句した。
甘利が連れ出した女性と、濃厚なキスを交わしていたからだ。
「・・・何を考えているんだ甘利っ!?」
「ストップ!勘違いだって佐久間さん・・・俺はただ、睡眠薬を飲ませてただけさ」
「・・・え?」
ダラリと力の抜けた彼女の体を支える甘利を見て、一応納得した。
「・・・先程の彼女の様子だが、ただのストーカーではないだろ・・・あれは危険薬物による中毒症状じゃないのか?」
「そう、幻覚が見えてたっぽいな」
「・・・ならば、警察に!」
「・・・少し事情があってね。それはまだ待ってほしい・・・彼女は俺の知り合いに迎えに来てもらうから」
懐から携帯を取り出した甘利は、通話ボタンを押した。
「・・・ああ、小田切か。例の彼女を保護したから、今すぐ迎えに来てくれ」

ほんの数分で甘利が小田切と呼ぶ男が現われた。
その場を見ただけで状況を察したらしい小田切は、咎めるような一瞥を甘利に送っただけで、
眠る彼女を車に乗せると、無言のままその場から立ち去った。
その間、一度だけ佐久間と視線が絡まったが、貫禄のある雰囲気はとても堅気の人間には見えなかった。

「・・・俺が信じられなければ通報してくれても構わないけど・・・どうする佐久間さん?」
頼むのではなく、暗に佐久間に選ばせる甘利。
そんな甘利の瞳を佐久間はじっと見つめた。
「・・・そんなに熱心に見つめられると照れるな」
「・・・女性相手にあれだけの手腕を持ってるくせに、馬鹿な事を言うな」
「いやいや、どうでもいい相手と・・・本気の相手は別でしょう?」
甘利の軽口には耳を貸さず、瞳に宿る真実を見極める事に集中する佐久間。
「・・・色々と隠しているようだが、嘘は言っていないな。どうせ乗り掛かった船だ。三日間は、お前に付き合ってやる」
「それでこそ佐久間さん!」
「そのニヤニヤ笑いは止めろ・・・」
店に戻った甘利と三好は、何事も無かったように仕事に戻った。
甘利の影響力なのか、こんな騒ぎには慣れているのか、店内もすでに落ち着きを取り戻していた。

「・・・尾行されているな」
「無粋な奴だな・・・仕方ない、走ろう佐久間さん!」
「撃退しては駄目なのか?」
「・・・もう少し楽しみたいからね」
「???」
訝しむ佐久間の手を引いて、甘利が走り出したので佐久間もそれに従った。
(・・・甘利、お前はいったい何を隠している・・・?)


「・・・今日が三日目だとわかっているよな?」
昨日は何も起こらなかった。今日は約束の三日間の最後の日である。
「本当に、楽しい時間って過ぎるのが早く感じるなー・・・まぁ、今日で片が付くさ。なんせ俺には佐久間さんが付いてるから」
(その自信と信頼はどこからくるんだ?まだ出会って二日しか経っていないのに・・・)
佐久間は呆れの眼差しを、甘利に向けた。

「・・・?」
バーテンダー服に着替え、開店前の準備をしていた佐久間だが、店内の雰囲気がいつもと違う事に気が付いた。
交代制のはずのホスト達が全員揃っていて、みな一様にピリピリと緊張している・・・もちろん甘利を除いてだが。
「お疲れ様です、オーナー!」
入口の扉が開き、店内に入って来た人物を、ホスト一同が深々と頭を下げて出迎えた。
(・・・オーナーだと?)
そんな話は聞いていないと甘利に視線を送るが、他のホスト同様に頭を下げている甘利の表情は窺えない。
戸惑う佐久間を見咎めたオーナーが、佐久間のすぐ側に歩み寄った。
「貴様・・・新入りだな?」
「短期のヘルプですが・・・」
佐久間よりも頭一つ分以上背が高く、がっちりとした体型のオーナーは、上から佐久間の全身を舐めるように見つめた。
「・・・ッ!?」
突然、大きな手で尻を鷲掴みにされ、反射的に殴りそうになった拳を握って耐える佐久間。
(・・・くそっ!・・・腹立たしいが、ここで暴れるのは得策ではない・・・何より甘利に迷惑が掛かってしまう)
「尻の締まりも悪くないし、好みだな。俺の女にしてやろうか・・・おい!」
ボディガード兼、側近の男に声を掛けたオーナーは、男に用意させたグラスに注がれたカクテルを佐久間に差し出した。
「俺の気持ちだ。味わって飲めよ」
また後でな・・・と、言い残すと奥のVIPルームに入っていった。
「・・・・・・」
しかし、その場に残った側近の男が、佐久間にカクテルを早く飲めと目で促す。
仕方なく、佐久間はそれを一気に飲み干した・・・フリをした。
(オーナーはどう見ても堅気ではない・・・あの男はきっと・・・)

その日は、いつも以上に客の数が多く、さすがの甘利も忙しそうだった。
手伝いの佐久間も忙しなく手を動かしていたが、VIPルームに通された数名の客が一向に出てこない事を不審に感じていた。
(あの中でいったい何が行われているのか・・・)
追加の酒を持っていくのを口実に、扉に手を掛けた佐久間だったが、その手を力強く掴まれた。
「・・・そこから先は、佐久間さんの領分じゃない」
振り向くと、甘利がシーと、自分の唇に人差し指を添えていた。
(甘利・・・?)
「・・・それにそろそろ時間だ」
腕時計を確認した甘利は、掴んだ佐久間の手を引いて、他のホスト達に気付かれないようコッソリと裏口に向かう。
甘利と佐久間が外に出た直後に、店内の方が急に騒がしくなった。
「・・・“マトリ”の一斉検挙が始まったのか?」
「おっ、気付いてたんだな」
「・・・これだけ状況証拠が揃っていれば誰でも・・・お前をストーカーしていた彼女も、その被害者なんだろう?
あの店が薬の取引場になっていたんだな。
先日、彼女を引き渡した小田切というのが、“マトリ”の刑事で・・・お前はその協力者といったところか」
「・・・まぁ、そんなところかな。佐久間さん、俺の部屋で勝利の祝杯を上げようぜ」
「勝利って・・・捜査協力は立派だが・・・その、お前は職を失ったんじゃないか?」
「俺みたいな男前は誰もほっとかないから、ノープロブレム!」
・・・カツン・・・コツン・・・。
「・・・確かに、お前みたいな男前はモテモテで大変だな甘利・・・!」
「・・・でしょ。俺は追われるよりも追い掛ける方が好みなんだ・・・!」
暗がりから現われ、甘利に向けて包丁を振り上げた女二人を、佐久間と甘利はそれぞれ取り押さえた。
「・・・彼女たちも薬物中毒者だったのか・・・」
虚ろな瞳で甘利の名を、ブツブツと呟いている女達。
「・・・またあいつに引き取らせますよ」
先日同様、甘利が連絡を取ってから数分で現れた小田切の顔に少し疲れの色が見えた。
「・・・いっそ、刺されればいいんです・・・」
女達を連行しながら、去り際にそんな物騒な言葉を吐き捨てて行った。
「・・・ふぅ、これでストーカーの件も無事解決だな」
肩の荷が下りたと、一息つく佐久間。
「お礼も兼ねて、俺の部屋で祝杯!」
甘利はにこやかに宣言しながら、佐久間の肩に手を回そうとする。
「置いてある荷物を取りに行くだけだ・・・明日からの職場復帰、事件にしっかり備えなければ!ほらっ急ぐぞ!」
甘利の手には気付かず、駆け出す佐久間。刑事の仕事が好きなので、明日が待ち遠しいのだ。
「佐久間さんってば、つれないな・・・まぁ、そんなところも魅力的だけど」

「・・・やはり、こんなものでは足りないな」
佐久間が帰ってしまい寒々とした部屋の中に、カチカチとマウスのクリック音だけが小さく響く。
甘利のパソコンには、この三日間で撮り溜めた佐久間の写真が大量に保存されていた。
・・・無論、全て隠し撮りである。

カチッ。
「・・・ホールドアップ」
佐久間の写真を眺めていた甘利の後頭部に冷たい鉄の塊が押し当てられ、流暢な英語でそう告げられた。
「・・・ここのセキュリティを突破するとは、やるな」
「変態に褒められても嬉しくありませんね・・・僕の相棒を三日も独占した罪は重いですよ」
「変態だと?同族嫌悪の間違いだろ?」
「・・・一緒にしないで下さい。それより、もう二度と佐久間さんに近付かないで下さい・・・命が大事なら」
「断る。それに、そんな玩具の銃で俺は殺せないさ」
「おや?気付いていましたか」
「本物には馴染みがあるからな」
「・・・なるほど。否が応でも貴方にはまた会わなければいけないという事ですね」
「理解が早くて助かるな。今日のこれは挨拶だと思っておいてやるよ」
チッ・・・という舌打ちと共に、背後の気配が消えた。

「D課に異動になった警視の甘利だ。どうぞよろしく!」
「・・・同じく、警部の小田切です。よろしくお願いします」
佐久間がD課に異動になって、一週間後の事だった。
「甘利!?・・・なぜお前がここにいるんだ?ホストじゃなかったのか・・・それに小田切まで?」
「“マトリ”の囮捜査でホストを演じていただけさ。
それまでロス市警に勤めていたからな、日本では囮捜査が禁止されている事を知らなかったんだ」
「・・・それで、D課に異動になりました。俺はこの人に巻き込まれただけです」
驚く佐久間に楽しそうに笑う甘利と、事実を簡潔に述べる小田切。
「俺的には結果オーライだけどな!一目惚れした佐久間さんと同じ課なんて運命を感じるぜ!」
「・・・一目惚れとか運命だとか、何の話だ?」
これまではただの軽口だと流していた佐久間だが、スケールが大きくなっているのを感じて思わず問い質した。
「あっちでは、同性で結婚できるからな。俺は好きになる相手の性別には拘らない」
「(そんな節操無しは、佐久間さんから離れて下さい!)・・・初めまして、甘利警視。僕は佐久間さんの相棒の三好です」
佐久間に握手を求めて伸ばされた甘利の手を取り、力いっぱい握り締める三好。
「ああ、初めましてだな・・・よろしく」
バチバチと火花と飛ばしながら、互いの手を力の限り握り締め合う二人だった。
「・・・今日もD課は平和ですね」
読んでいる本から顔も上げずに、実井がボソリと呟いた。
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